哲祖寺再生工事 その① 事前打ち合わせから着工・解体・曳家工事
前回に続き、哲祖寺(てっそじ)再生工事の流れを数回に分けて紹介します。
再生工事前の哲祖寺
工事前は建物の調査を入念に行います。
建物の寸法や、使われている柱や梁の大きさ、
構造、組み方、窓の位置等を測ります。
必要な情報を集め、図面化します。
古くなったお寺は暗くてジメジメして地域住民の方が
気軽に入れない雰囲気がありました。
そんなイメージを払拭するために、地域住民の方が
集まりやすい空間を作りたいと住職は考えていました。
建物の正面に玄関とは別に土間空間を設け
近所の方がふらっと立ち寄り靴を履いたまま腰掛て
お茶を飲みながら談話できるようにします。
住職と何回か打合せをし、設計プランをまとめ
完成イメージを共有します
2018年4月、哲祖寺の住職と契約を交わし、いよいよ工事が始まります。
屋根瓦は数年前に葺き替えてあり、きれいな状態だったので
屋根を残して柱・梁の骨組みだけを残して解体します。
骨組みを傷つけないよう、職人さんによる手壊しで進めます。
解体工事後、曳家工事をします。
曳家工事では骨組みになった建物をそのまま持ち上げる工事です。
柱の根本を鉄骨で固定し、その鉄骨の下に枕木を積み重ねながら
地上2メートルぐらいの高さまで持ち上げます。
持ち上げることで、建物の真下で新しい基礎を作ることが可能になります。
次は基礎工事。次回に続きます。