民家再生

人とともに生き、進化してきた民家

民家には合理的に仕切られた空間や良質の木材を惜しみなく使った柱など、先人たちの知恵が随所に込められています。民家独特の美しい意匠と現代に受け継ぐべき優れた技術を保存、活用しながら、現代の新たな技術と設備を整え、住まう人の快適性と誇りを未来に伝え残していくことが今を生きる私たちに課せられた義務だと思っています。

一本の木から伝わる、人肌のぬくもり

北陸の冬の積雪にも耐える頑強な骨組。囲炉裏の煙に燻されながら長い歳月を経てさらに強度を増していく柱。中でも民家の中心にある「大黒柱」は建物を支えるとともに、家族の心の支えともなっていました。民家は、そこに住まう家族とともに生きてきたのです。人々はその柱の一本一本を大切にし、特別な想いを寄せていたのです。

世代を超えて受け継がれる民家造りのメッセージ

民家の外観や内部の構造は、それぞれに固有の意味を持ち、その家を受け継ぐことによって親から子へと伝えられていくメッセージでもありました。合理性や快適性を重視する現代家屋においては、その意味は希薄になってしまいました。失われつつある日本の民家。その姿に込められた先人たちの想いを次の世代へと残していくことも私たちの責務であると考えています。

現代の生活に調和した民家の快適さを追求

民家造りには現在においても活かすべき知恵が数多く用いられています。松田工務店では、民家における伝統的な英知にミキホームブランド独自の自然性能を加味して改修を行うことにより、現代の生活様式に適した民家の快適さを実現します。

民家再生のプロセス

現代の生活様式に応えた民家の快適さが実現します。

 

基本計画

建築士が再生調査を行い、希望する家に再生することが可能か、強度や耐震性まで検討していきます。

※民家再生調査報告書を作成し打合せ致します。

実測調査

詳細に実測していきます。構造を確認し基本設計に生かします。又古材の利用や建具等再生計画に必要な部分を確認していきます

基本調査

具体的に平面、立面、断面、仕上げ、ならびに外観の検討を行い、図面の作成に入ります。
※暮らしを考え建築士が御提案致します、ご納得のゆくまで御相談ください。

見積確認

建築士と再生建築費を打合させていただきます。
※仕様内容、再利用材等、建築士とご確認下さい。再生計画の工程も同時に打合せ致します 。

工事契約

建て主と松田工務店が工事契約を取り交わします 。
※民家を購入した方は、代金を支払います。

解体工事

再生設計・工程に基づいて解体作業が行われます。
※構造躯体の確認を建築士が確認致します 。

古材保管

必要な材料、古材、建具等は、湿気の少ない通気のよい保管場所で管理しておきます。

本工事着工

基礎工事、木工事と進めていきます。工事の順序は、工程表に基づき進めていきます。
※写真は基礎を造る為家屋を持ち上げます。(曳き家)

再生途中

建築士が入念に構造や内部の仕上げを入念に確認し工事を進行します 。

工事完了

工事最終検査を行い再生工事完成。甦った民家に、長く住み継いでいきたいと実感します。

※引渡し後、定期的にメンテナス確認を致します。

民家再生Q&A

民家再生という、新築とは違う家の建て方に対して感じる不安や疑問にお答えします。 

 

現在使用している家具が民家再生後にも調和するか心配です。

民家は即「民芸的」と思われる人が多いようですが、木組みの構成を見ると、とてもモダンな様式にも通じるところがあります。好みに応じて家具と調和させることができます。民家の構造は意匠的に見ても、とても柔軟なものなのです。民家の再生時に、どのような生活空間を求めているのか松田工務店に事前に相談してください。

 

元の間取りに関係なく、どんな間取りにも直せるのですか。

民家の間取りと、骨組みはバランスよく考え、富山の豪雪、風雨に50年、100年耐え続くには太く組まれた構造で造られているからです。
松田工務店では解体前に十分な調査を行い残す所、再生する所等を分かりやすく調査票にまとめ、再生の提案を進めていきます。
その為に床面積を少なくしたり、吹き抜けを作ったり、平屋を2階建てに増築することも可能です。
再生するには北陸の気候風土を考え、素材選びも大切です。土壁を塗り、和紙を張り、無垢板を使い、不快な湿度をコントロールします。
大切な民家を甦らせながら、大胆に構造を活かし、広い空間を快適に、人が集う誰もが羨む、民家再生で快適に歴史を残します。

民家は暗い、寒いというイメージがありますが快適にする工夫はありますか。

民家は奥が深いため開口部を大きく開けても、室内まで十分に自然光が届かないことがあります。室内を明るくするために開口部を大きくし、トップライトも有効です。また大きな吹抜けを設けて、天井の上部から自然光を取り入れる方法もあります。寒さを防ぐには、開口部をペアガラスにしたり、床暖房などの設備的な工夫で快適になり、また、家全体を開放的にすれば、薪ストーブ一台で家全体が暖まります。他には蓄熱式暖房器も効果的です。

 

古民家を探すには、一般的にどのような方法があるのでしょうか。

民家を移築再生して住む方法は二つあり、知人から民家を譲り受けるか、民家を購入するかのどちらかです。松田工務店の場合、地方の大工さんや、古民家の研究者など、広いネットワークで、空き家になった民家や壊されそうな民家の情報が入ってきます。また直接民家の住人から引き取り手がいないかどうかの相談が入ってきます。そのなかには、解体費を負担するだけで売り買い費用が無料になるという例も多くありました。その他、田舎に暮らすマニュアル本で情報を得るか、ネットワークの団体に問い合わせてみるか、古民家の売り買いを専門とする人から紹介してもらう方法などがあります。古民家は減少の一途をたどっていますが、まだまだ現存していることも確かです。古民家との出会いは人との出会いと同じで、そのきっかけが大切です。

100年以上経った民家でも材料の耐久性はまだあるのですか。

木材は、木の性質を誤って使用すると耐久性は落ちます。伐採する時期、木の乾燥がとても大切なのです。現代の多くの木造住宅が、耐久性が二十五年から三十年といわれているのもそのためです。古民家が二百年から三百年以上耐久性があるのは、当時の大工がそのことを熟知し、匠の技を持って、建築していたからです。「木を知り、木が上手に組まれた」古民家は、新築の木造住宅と比較できないほど耐久性があることは事実が証明しています。

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